一度恋が燃えあがったら、あとは静かに二人の関係をつづかせていくしかないと思っていたら間違いだ。せっかく長くつづいた二人の関係を自然消滅きせないためには、ときとして、ピンチという薬も必要なのだ。ニ人にとって危機となる出来事は、むしろ長つづきさせるためのチャンスである。

二人の関係

二人の関係がマンネリ化しできたら、しばらくのあいだ会わないようにしてみるのもいい。なぜ、いきなり彼女から一方的に、別れ話をもちだされることがあるのか?女性は、感情をコントロールできなくなると、自分でも予想しなかった行動を起こす。ある大学生に聞いた話である。彼女に突然、別れ話をもちかけられたというのだ。けんかすることもあったが、それまで二人とも好きあっていたのは確からしい。それが、ある日のデートで、気まずい沈黙のうち、「私、一人になってみる」と言い出されたのだ。彼は、あまりに突然のことで、何を返事していいのかわからなかった。つぎの日、彼女に電話して「どうして?」と尋ねても、彼女の返事は「別れたいから別れたいの。なぜなのかは私にもわからない」というものであったそうだ。

感情に支配される

その大学生はほとほと弱り呆て、どうしていいかわからないというような顔をしていた。ほんとうのところは、彼女も何が理由で別れてしまったのか、わかっていないだろう。これまで積み重なった理由はあるにちがいないのだが、それを整理できないまま、感情だけが高ぶってしまっているのだ。とくに、女性のほうが男性よりも感情に支配されやすいから、高ぶった感情が一気に爆発し、カタストロフィーが起こる。かわいさ余って憎さ百倍というような感情になってしまうのだ。

二人の危機

どうしたら、二人の危機を乗り越えられるかここで、男が「どうして?」と聞いても、ムダである。感情を論理で説明しようとしても、できるわけがない。むしろ女性をさらに感情的にさせ、ますます自分から遠ざけることになりかねない。何も聞かず、時間を稼いだほうがいいだろう。時間をおいて彼女の感情が冷静になってくると、「しまった」と思うようになるかもしれない。そこではじめて、「どうしたらいいのかな」とやさしく尋ねてみる。彼女が感情的になっているのは理由があってのことだし、相手のことをまだ好きだからでもある。二人の仲が修復されることも、おおいにありうる。また、ここで言葉であれこれ言っても無駄である。彼女は、理屈ではなく、行動のようなものを求めている。